2011/03/29

日本が大人っぽくなっているかも

ミュンヘンからソウル経由で本日帰国しました。

給油のためソウルに立ち寄るとのことでしたが、
このルフトハンザ便はもともと直行便で、
ソウルで給油というのは位置的に変なわけです。

聞けば、給油だけではなくクルーが全員交代だとか。
なるほど。
ドイツ人クルーは日本に近寄らないということかと合点しました。

わずか1週間程度の旅でしたが、
この間に日本がどんな雰囲気に変化しているのか、
すごく気になっていました。

成田空港はガラガラでとても静か。
出発の人も帰国の人も、感情を押し殺しているのでしょうか、
華やいだムードもなく、たんたんとした雰囲気でした。

自宅への道すがら。
JRから京成線と乗り継いで帰ってきましたが、
若干すいていたせいもあってか、のんびりとしたムード。
とても落ち着いていて、いい感じでした。

震災があってのことですから素直には喜べませんが、
鳴り物が減り、無駄に明るくもなく、ぎゃーぎゃー騒ぐ人もなく、
穏やかな国になろうとしているのかな~という印象をもちました。

車内アナウンスは相変わらずうるさいですけどね。
これが減ればもっといい。

今回、ボクがいたのはクロアチアとドイツ。
ともに、とても落ち着きのある静かな国です。

夜の町は普通に暗いですし、商店は早くに閉まり、
飲み屋はもともと間接照明がほとんどですから、
とにかく日暮れとともに暗く静かになる印象です。

「活気がないじゃん」という見方があるかもしれませんが、
そもそも活気とはなんぞや、なわけです。

経済優先の社会がもたらす活気とは、
実は、ハムスターみたいに回し車の上を走っていることを
活気があると勘違いしていたのではないでしょうか。

「明るい快適な暮らし」なんて広告フレーズを見せられて、
まぶしいほどの室内照明、冷房を効かせながら熱いラーメン、
冬でもTシャツ一枚という暮らしを享受してきたわけですよね。

一刻も早い震災の復旧は願いますが、
ここ最近の、穏やかな雰囲気が続くのも悪くないかもと
個人的には思っています。

もうすぐ4月。
気分転換できますね。
しましょう。

思い切って「花見」とシャレ込みますか?



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