信用金庫の青年と一緒に、会社の近くにあるカフェに行きました。
午前中ののどかな雰囲気。
「どうよ、最近は?」
などと、通り一遍の挨拶をし始めた途端、
ボクの視界の先、信用金庫の青年の背後にいた男性の
あわてた様子が目に入りました。
連れの年配の男性が突然意識を失ってしまったのです。
支えようとする男性。
ボクと信用金庫の青年が立ち上がりました。
とりあえず、横にしましょうか、と手を差し出した瞬間、
意識を失っていた年配の男性がドドッと吐血しました。
あっ、という間のできごと。
大量の血が、胸元から腰、足下へ流れ出しました。
大騒ぎになりました。
その後、5人の救急隊員が登場、応急処置を施し、
男性を運び出し、ようやく騒ぎはおさまりました。
・・・・
とま~、そういう騒ぎがあったなかで、
さらに驚いたことがありました。
欧米系の外国人男性二人組。
最初から最後まで、この騒ぎを完全に無視し、
テーブル上の書類を前に話し込んでいました。
いや~、けっこうな騒ぎだったんですよ。
店ばかりか店周辺まで騒然としたんですから。
でも彼らは、平然と、
まるでなにごとも起こってないかのように、
まったくの別世界を作っていたのです。
すごいです、その無表情、無反応ぶり。
戦場からの帰還兵でしょうか?
そうか、確かに9.11に比べれば・・・ですかね。
「それほどのことでガタガタ騒ぐな!」
血を見ただけで失神しそうになったボクたち。
なんだか諭された気分で、乱雑に散らかった店の片隅で、
冷め切ったコーヒーをすすったのでした。
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