2010/09/14

ささいなことでガタガタ騒ぐな

信用金庫の青年と一緒に、会社の近くにあるカフェに行きました。

午前中ののどかな雰囲気。

「どうよ、最近は?」
などと、通り一遍の挨拶をし始めた途端、
ボクの視界の先、信用金庫の青年の背後にいた男性の
あわてた様子が目に入りました。

連れの年配の男性が突然意識を失ってしまったのです。

支えようとする男性。
ボクと信用金庫の青年が立ち上がりました。

とりあえず、横にしましょうか、と手を差し出した瞬間、
意識を失っていた年配の男性がドドッと吐血しました。

あっ、という間のできごと。
大量の血が、胸元から腰、足下へ流れ出しました。

大騒ぎになりました。

その後、5人の救急隊員が登場、応急処置を施し、
男性を運び出し、ようやく騒ぎはおさまりました。

・・・・

とま~、そういう騒ぎがあったなかで、
さらに驚いたことがありました。

欧米系の外国人男性二人組。

最初から最後まで、この騒ぎを完全に無視し、
テーブル上の書類を前に話し込んでいました。

いや~、けっこうな騒ぎだったんですよ。
店ばかりか店周辺まで騒然としたんですから。

でも彼らは、平然と、
まるでなにごとも起こってないかのように、
まったくの別世界を作っていたのです。

すごいです、その無表情無反応ぶり。
戦場からの帰還兵でしょうか?

そうか、確かに9.11に比べれば・・・ですかね。

「それほどのことでガタガタ騒ぐな!

血を見ただけで失神しそうになったボクたち。

なんだか諭された気分で、乱雑に散らかった店の片隅で、
冷め切ったコーヒーをすすったのでした。



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