いよいよ今週の土曜日です。
大一番。
対戦相手は参加27チーム中、最も平均年齢が若いSCRATCH。
ボクは先発のご指名をいただきました。
こんな大事な試合に「ボクでいいの?」という感じですが、大任を仰せつかった以上「死ぬ気でガンバルぞ!」という気合い。
なによりも「結局、若いチームが勝つんだよね」という、大会の根幹を揺るがすような評価を断固阻止したいと思う訳です。
ボクにとって本当に久しぶりの真剣勝負。
思い起こせば、14歳の夏休み。
川崎球場で行われた川崎市少年野球大会の決勝戦。
ボクは3番サードで出場しました。
1回の表、1番、2番と2打者連続で3塁線を抜くヒットを打たれました。
飛び込んだものの2本ともグラブの先を抜けていきました。
ベンチからボクに「3塁線をつめろ」との指示が出ました。
ボクはその指示に従いませんでした。
3塁線を抜いたのは、相手打者が巧かったわけで、ボクのポジション取りは間違っていないと思ったわけです。
それに、もう終わってしまったプレーであり、次の打者が、また3塁線を抜くだろうか、という疑問もありました。
でも、監督やコーチがベンチからさかんに怒鳴っています。
ショートを守っていた先輩が近づいてきました。
「いいよ、つめなくて」
先輩の投手の顔を見ました。
「いいよ、いいよ」と口元が言っていました。
ボクはいったんはつめるようなふりをして、
また元のポジションに戻りました。
続く3番。
痛烈なサードゴロが飛んできました。
狙ったかのように強引に引っ張ってきた感じです。
打った瞬間、ニヤっとしたように見えました。
それだけ会心の当たりだったのでしょう。
でも、ボクの真正面でした。
セカンドへ送球し、5-4-3のダブルプレーが決まりました。
2死3塁になり、続く4番。
またもや引っ張ってきました。
打球が三遊間に鋭く飛びました。
ボクはそれを倒れ込みながらつかみ、
起き上がるや1塁で刺しました。
(この頃はまだ、強肩でしたから・・・)
試合内容はほとんど覚えていないのですが、
この初回の守りのシーンは印象に残っています。
これで流れが向き、
試合は確か8-2ぐらいで勝ったはずです。
翌日の地元新聞にも載りました、集合写真ですけど・・・
帰りの電車の中で、監督から声をかけられました。
「おまえ、うまいな~」
ボクはうれしくなって「次は甲子園だ」と、
この時は、心から思いました。
土曜日の真剣勝負のことを考えていたら、
古~い昔話を思い出しました。
ボクにとってはあの日以来の大舞台という感じ。
負けられない!
なんだか、本当にワクワクしています。
年甲斐もなく
0 件のコメント:
コメントを投稿