2005/07/19

なにが新球だよ?

 平成18年度から全日本軟式野球連盟が主催する全国の野球大会で新球が採用されるという。
公式の大会以外では従来のボールも使用可、となっているが、なんてことはない、草野球で使用するボールが一斉に切り替わるということだ。
古いボールが早晩淘汰されるだろうことは予測に難くない。

新球に関する新聞記事を読むと、変更の趣旨は以下の2点。
●『楽しい野球』にするための採用
●投手は変化球が投げやすく、野手は遠投しやすく、打てば素直に遠くへ飛ぶボールの採用

勝手な話だ。
「楽しい野球」にするとはどういうことだ? 今まで、誰が現状のボールで楽しくないなんて言っているんだ?
「変化球が投げやすく」とはどういうことか? 今まで投げにくかったのだろうか?
「野手は遠投しやすく」とはどういうことか? 遠投は個人の肩によるものではないのか?
「打てば素直に遠くへ飛ぶ」ことを誰が望んでいるというのか?

くしくもプロ野球界では飛ばないボールを採用し、つまりはグローバル・スタンダードに合わせようとしている。
草野球とはいえ目指す方向は一緒。世界中のひとたちと一緒に野球ができる楽しみを模索するほうが重要なことではないのか?

新球は従来のボールより1個に付き100円ほど値段が上がることになっている。
早い話、値上げの口実に上記の理由をこじつけているに過ぎない。
ナガセケンコー社は、軟式野球を海外へ広めるというセンスも努力もせず、全日本軟式野球連盟という誰も必要としていない組織と結託し、私企業の利益を追求しているに過ぎないと断ぜざる得ない。

<お願い>
ミズノ社やゼット社をはじめとする国産メーカー各位、ナイキ社やローリング社をはじめとする海外メーカー各位、どうかひとつ、軟式草野球界のために、リーズナブルな普通のボールを製作していただけないでしょうか?
さらにはそれを全世界のアマチュア野球愛好家のために広く普及させていただけないでしょうか?
どうか将来を見据えて商売をしていただきたいと、私、切に願う次第です。

0 件のコメント:

コメントを投稿