2006/05/21

風雲岩槻城

乳白色の空だ。
風はない。
降り続いた雨がようやくあがった。
暑い。


岩槻城址公園。
30余軍の中から勝ち上がった4チームが参集した。

準決勝。11時。
けんせい対戦相手は佐川急便。
大会屈指の強さを誇る常勝チームであり、今年度の岩槻地区の代表だ。
ドミニカは今大会の初陣。
下馬評ではもちろん、佐川急便の優位が圧倒的。

市郎「どっちっすかね?」
野茂「そりゃおめ~佐川だろ~よ、なんたって飛脚だ」
市郎「いつも走ってる?」
野茂「ご城内に無事、江戸からの書状が届きました、ってやつだな」
市郎「なんかカッコいいっすね~。舞台が整ったって感じ」
野茂「そういうことよ。ドミニカじゃそうはイカンぞ」
市郎「お城にドミニカ難民が押し寄せてます、って感じすか?」
野茂「なんか悲しいだろ?」
市郎「つらいっすね!」


ド 0120100 4
佐 0000101 2


朝倉予想外のドミニカ勝利。
先発宗ちゃんの好投とムーちゃんの2ランが大きく効いた。
が、いちばんの勝因は選手全員の落ち着きだ。
負けて元々だという気分が味方になり、強豪・佐川急便を前に臆することなく、自分たちらしい野球に徹することができた。

市郎「あらら~って感じっすね」
野茂「ま~それが勝負ってもんだ」
市郎「連盟の人間が泣いてましたよ」
野茂「前年の代表チームが初出場にやられちまったんだから、格好がつかね~」
市郎「なんかヘラヘラしてるしね、ドミニカ」
グランドキーピング野茂「そう。マナー悪いし、言うことも聞かん」
市郎「つぶしますか?」
野茂「いずれな・・・」
市郎「オスッ!」


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