高田馬場はリトルミャンマーと呼ばれている。
ミャンマー料理店が10数店舗あり、
週末になると在日ミャンマー人家族で賑わっている。
ある時、NHKに勤めるミャンマー人女性と食事をしにいったのだが、そこで彼女から聞かされた。
「ミャンマーレストランでは政治的な会話はできない」と。
もちろん日本人が、ではない。
監視の目が日本にも及んでいる、その事実に驚いた。
以前、来日したミャンマー野球チームを「籠の鳥のようだ」とこのブログ上で書いたら、日本人関係者から批判のメールをもらった。
その関係者曰く「彼らは自由だ」と。
あまりの認識の甘さ、世界を見る目の幼稚さ加減に唖然とした。
かつてボクは<ラングーン>という草野球チームに在籍していた。
ミャンマー野球チームとの交流を目的にできたチームで、名前もかつての首都名からとっている。
2004年、2005年と、2度にわたるミャンマー遠征。
時の軍事政権を追認するかたちでの野球大会。
始球式に現れたスポーツ省のお偉いさんの権威的な立ち振る舞いと冷ややかな聴衆の目。
まさに<親善ごっご>の様相。
その当時のミャンマー青年たちの顔を思い出す。
視野を広げれば広げるほどに見えてくる自国の姿。
彼らの内に秘めた語りたくても語れない思い。
それはなんだったのだろう?
そして今、国家の大事を前にし、彼らは何を考えているのだろう?
さらに、自分にはいったい何ができるのだろう?
改めて<民主化>の意味を問うことから始めてみようか。
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