朝の通勤電車内でケンカ

気持ちよく寝ていたのに、大声で起こされた。

膝が当たったとか、もっと足を閉じろとか、 座り方が悪いとか、
そういうことがきっかけで、並んで座っていた二人の口論が始まった。

ボクとも同じ並びの座席だったので、顔は見えない。
目を閉じて声だけを聞いていた。

表に出ろとか、降りて勝負するか、みたいな応酬が続き、そろそろ切れるか、パンチが飛び出すか・・・

沸騰アジア。

しかし、なかなか内容の濃いケンカだった。
キモは登場人物の出身地。

かたや、旅行鞄を膝に挟んだ出張中の関西人、
かたや、ウエストバックを抱えた地元の関東人。

つまりこのケンカ、関西弁vs関東弁だったのだ

東「おまえが足を開げているから・・・」
西「足を開げてるんは、どっちやねん、そっちやろ」
東「そっちだよ」
西「たいがいにせえや、そないなちっぽけなことでブツブツ言いよって、電車に乗る資格ないんとちゃうか、立ってろや、座席には座るな」
東「そっちこそ座るなよ」
西「なんやねん、東京の人間ってこないささいなことでケンカ吹っかけてくるんかい？　ええ、そうやろ、さっきからケンカ吹っかけてるやないかい？」
東「うるせ～よ、いい歳しやがって」
西「なにいうとんのや、いい歳って、わいの歳知っとんのか？」
東「・・・」
西「知らんのやろ、知らんなら、いい歳ってどういう意味や、いくつに見えるんや、人の歳も知らんくせに、いい歳って、いい加減なこと口にすな」

一応言っておきますが、ボリュームでは東が３で、西は10でした。
ほんとんど東は聞き取れません。
最後は互いに黙りこくり、異文化交流のひとコマはフェードアウト。

勝負はつかなかったけど、本日の教訓。
関西人とは口ゲンカするもんじゃないね