つかの間の雪模様。
生活のスピードがガクンと落ちる。
いつもなら駆け出す道も、
今日はゆっくりと歩み出す。
こんな晩は、ぬるめの燗で、
あぶったイカをつまみに、
無口な女と、ぼんやりした灯りで、
しみじみ飲みたいな~。
沖の向こうには漁り火ってか~。
たまらんね~。
終着駅を降りて家路に向かう道すがら、
昔のチームメイトのHくんと遭遇。
病院の目の前。
白衣を羽織ったHくん。
彼がドクターだったことを思い出した。
グランド上ではおぼつかないプレイヤーだったけど、
白衣を身にまとえばいっぱしに見えるから面白い。
子供の成長を見るようでなんとなくうれしい。
かつて一緒にプレイした日々。
しみじみと想い出だけが行き過ぎる。
涙がポロリとこぼれたら・・・
歌いださないよ~だ。
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