サンケイグランド

インターネットのない時代。
グランドの確保は、抽選会に行ったり、早朝に並んだり、ハガキを出したりと、かなり面倒くさかった。
対戦相手もなかなか見つけられず、たいていがクチコミ。
まともな社会人が草野球を楽しむのはけっこう大変なことだった。

そんな時代によく利用していたのがサンケイグランド。
銀座の事務所に申し込みに行きさえすれば確保できたからだ。
人気薄、その訳は使用料が高かったから。
２時間で9000円。
大卒の初任給が6000円の時代だからベラボーな金額だ。
ウソだけど・・・

とにかく今、思い出しても「ファッキン」と口をついてしまうほど高かった。
それに遠かった。
ボクが住んでいたのはテネシーで、外環道もなかったから片道２時間の大遠征。
あっ、テネシーってのは田無のことね。

そのころのボクのギャグ。
アイケム・フロム・ティネシー！

サンケイグランド21面。
久しぶりだ。
20年ぶりぐらいかな～？

あんまり懐かしいんでその当時の彼女を伴って参戦した。
管理事務所前で、
「ここで石塚君が試合前に洗車してたんだよね」だって。
うわ～、よく覚えているもんだ。

そんな古いことを記憶してるくらいだから、ボクの些細な過去のアヤマチを忘れてくれないわけだ。
つらいの～！

V-REVO対インパルス。
先発。
人数ぎりぎりで異例のポジショニング。
案の上の守備の乱れで初回から失点。
敗戦を覚悟。
が、終わってみれば快勝(感涙)。

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