一応、当家は神道ということになっている。
一応だ。
「ウチは神道だもんね〜」などと言いつつ、実家には先日まで仏壇が飾ってあった。
宗教に対する知識のはなはだあやしい人間が揃っているのだ。
結婚式は教会で、葬式はお寺で、ハロウィンは大騒ぎ、クリスマスはラブホ、初詣はテレビでという、ま〜、典型的な日本人なんだろう。
そんなこんなで時節柄、ちょっとだけ実家に顔を出してきた。
お盆だからね。
神道は関係ないけど。
仏壇から変身した神棚に、サカキを供え、二礼二拍一礼。
ウソ、手を合わせただけ。
サカキなんか、用意しているハズがない。
神棚にはロウソクが2本立っていた。
写真立てが7、8個、ロウソクを囲んで立ち並び、壁面には写真がベテベタと貼られ、その賑やかなこと。
こんなにいっぱい死んだ親戚いたっけ。
まさかオレの写真、飾ってないだろうな。
探してしまった。
ロウソクの炎の上方を見て、ギョッとした。
垂れ下がった神前幕に穴のあいた跡が・・・。
2カ所、2本ともだ。
満州帰りの死んだ爺さんが、生前、「なんか臭うぞ」と、ガスの元栓に火の付いたライターを近づけ、実際に火が吹き出してしまった時以来の衝撃。
血の気が引いた。
なんだよ、この焼け焦げは〜。
「ちょっとだけだよ〜」
言い訳に、めまいがした。
ということで、ロウソクの撤去命令。
ダイソーで買ったLED電球を配備することに同意させた。
昨日の夜中に作って、本日、郵送。
まるで夏休みの宿題提出。
ちなみに、家紋は入れず、葉っぱをあしらった。
なんとなくいい感じに仕上がった。
だが、あの神棚には似合わないと確信している。
話は変わるが、終戦記念日にかけてNHKスペシャルが燃えていた。
気合の入った番組がこの1週間目白押しだった。
・樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇
・東アジア 核拡散の脅威~世界が恐れる最悪のシナリオ~
・731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~
・本土空襲 全記録
・原爆死~ヒロシマ 72年目の真実~
・ヒロシマ 世界を変えたあの日
・明日世界が終わるとしても「核なき世界へ ことばを探す サーロー節子」
・戦慄のインパール
どの作品にも圧倒された。
NHKを久しぶりに見直したよ。
エライ!
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