2017/08/23

猫が嫌いだったんだ、ず〜っと




猫を見かけたら、とりあえず石を投げる。
これが基本。

小学生時代、飼っていた伝書鳩が食われてからだ。
鳩をくわえて逃げていく猫の後ろ姿を泣きながら見送った。
以来、ず〜っと猫は天敵だ。

敵討ちをなんども仕掛けた。
犯人かどうかは関係なく片っ端から狙った。
小学校への道すがらいつも石を投げつけていた。

鳩仲間の兄貴分。
中学生。
猫を桜の木から吊り下げた。

鳩小屋の中で現行犯逮捕した猫は多摩川の急流に投げ込んだ。
ひどいもんだ。

新潟の爺ちゃんは吹き矢を作った。
竹を削って半紙を巻いて矢にした。
池の金魚を狙いに来る野良猫が標的。

腹から吹き矢をぶら下げた猫が屋根の上を逃げていった。
今なら新聞沙汰になる。


まさかだ。
全く意外だ。

猫が可愛いと思える時代が自分に来るなんて。





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