2016/07/11

「横丁を曲がれば、そこに旅がある」

2016遠くへ行きたい


永さんはボクの青春時代のアイドルで、今日に至るまでずっと心の師だ。

芸人、職人、寄席、旅、歴史・・・、高校生の頃からいろんなことを教えてもらった。


「遠くへ行きたい」という日本テレビの旅の長寿番組。
その放送2000回を記念して構成された一冊を、偶然手がけた。



永さんに因んだ本を作れるなんてと、大いに張り切ったものだ。

「横丁を曲がれば、そこに旅がある」
タイトルはこれしかないと、もう、インタビューする前から決めていた。

永さんからもっとも影響を受けた言葉だったからだ。

番組のテーマ曲は「♪知〜らない街を歩いてみた〜い」で始まる。

「知らない街」は遠くにあるのだと思っていた。
旅とは遠くへ行くことだと思っていた。

それを、
「いつも歩く道すがら、ちょっと横に逸れて路地に入ってみれば、
見知らぬ景色と出会える。それが旅なんだ」と永さんが教えてくれた。
高校生のころに聴いていた深夜のラジオ番組でだ。

時が経ち、なんとなく社会人になって、なんとなく世間と折り合いをつけ、
なんとなく年寄りの域に達してきたけれど、
ボクの旅は一貫して、いつだって「横丁を曲がる」ところから始まる。


にわかに旅に出たくなってきた。
いや、ちょっと大げさだな。

ちょいと横丁を曲がってみようかな。


永さん、本当にありがとう。
感謝してます。

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