引っ越して、通勤ルートが変わった。
これまでのJR利用から、地下鉄がメインに。
客層も多少は上品になった感じ。
思えば、常磐線はボクには似合っていなかったな。
今更ながら、そう思う。
今度は大手町で乗り換えるルート。
何日間か乗ってみて、1番前が乗り継ぎに便利だとわかった。
その朝。
ホームには代々木上原行きの千代田線が既に入っていた。
発車間際だ。
階段を駆け下り、急ぎ足で先頭車両まで行き、飛び乗った。
直後ドアが閉まった。
「ふ~!」息を付きながら周囲を眺めた。
「うん? なんか女が多いな~ うん? ああああ~」
女性専用車両に乗り込んでしまった。
焦った。
電車は既に走り出している。
逃げようにも動きがとれない。
周りの女性たちの強い視線を感じ、いたたまれない。
「あら~、なに見てんのよ~」なんてオカマの真似でもしてやろうか、と思ったがやめた。
こういう場合、絶対にウケないことは必至だから。
オデコに手を当てうつむくしかなかった。
じっと屈辱に耐えながら、ようやく隣の駅に到着した。
すぐさま飛び降り、隣の車両へ走った。
「やれやれ!」息を付きながら周囲を眺めた。
「うん? なんか男が多いな~ うん? ああああ~」
2両目はものの見事に男ばかりだった。
考えてみればそういうものだ。
おそらく、3両目くらいからは徐々に男女が混載するのだろう。
しかし、女ばかりも気持ち悪いが、男ばかりも気持ち悪いぞ。
人間は男と女しかいないのに何故にすみ分けが必要なんだ!?
東京メトロの偽善に無性に腹が立ってきたところへ車内放送が流れた。
<9時30分までは女性専用車両となっておりますのでご理解とご協力をお願い致します>
冗談じゃない!
ご理解もしなければ。ご協力も絶対にイヤだ~!
※写真は翌日に撮ったもの。女性車両のピンクの貼り紙に違和感を覚えるのはボクだけなのかな~?
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