競泳の山本貴司選手が引退を表明した。
アテネ五輪で銀メダルをとり、
一度は引退したが、3年のブランクを経て、
20日、北京五輪代表選考会に望んだ。
結果は4位となり、その選からもれた。
「時代は流れた。もう、僕が泳ぐ場所はない」
レース後の弁は彼らしく、すがすがしいものだった。
同じ20日、KCロイヤルズの野茂英雄投手が
戦力外通告を受けた。
今後の去就はまだ決まっていない。
確かに、時代は流れた。
泳ぐスピードは落ちただろう。
球威も衰えたかもしれない。
トッププレーヤーにとっての居場所には限りがある。
どれほど名声を博しても
いつしかその場を去らねばならぬ日が来る。
思えば、この13年間。
野球はもちろん、仕事でも、生活でも、
野茂投手の投げる姿が、
どれほどボクの心の支えになっていたか。
気の利いたコメントはいらない。
さわやかな明るい笑顔もいらない。
戦っているその姿。
その姿を見ているだけで励まされる存在。
そんな男にボクは憧れ続けている。
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