子供がまだ小さかった頃は、
家庭サービスで渋々付き合っていたけれど、
今では大人ばかりの家。
もういいんではないかと思うのだが、
運悪く、今日は逃れられない日曜。
お呼びがかかってしまった。
鬼の面をかぶって外に出ろ、と。
雪の積もった玄関先。
ワオワオと叫んで走り回る。
俺はナマハゲか!?
「鬼は外! 福は内!」
寒くてブルブル震えるこの身に、
容赦なく豆のつぶてが飛んでくる。
千豆ノックか?
拾った豆を投げ返した。
肩はまだ仕上がり前。
力ない豆威だった。
心の中でつぶやく。
<鬼嫁は~外!>
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