2017/01/21

身の回りで分断が始まっている



トランプ支持の彼氏とヒラリー支持の彼女。
長年付き合っていたカップルが昨年の秋、意見の食い違いを理由に別れてしまったそうだ。

映画『追憶』を思い出したが、ことはそれほどロマンチックではない。

実生活で漂う人間関係の重苦しさ。
米国人は深刻なストレスを抱えながら当分の間、生きていくことになりそうだ。

大統領の就任式の翌日には、各所で反トランプ・デモが開催された。
ワシントンDC50万人、ニューヨーク25万人、ロサンゼルス75万人、シカゴ20万人、ボストン15万人、シアトル13万人・・・。

スーパーZIPと呼ばれる、インテリの富裕層が居住する地域が動員数の上位だ。
中国の理不尽な戸籍格差よりはマシだが、米国内の地域差も深刻ではある。

シアトルで働く人間の平均年収がここ1年で100万円上昇したそうだ。
「やった〜!」などと喜んではいられない。
Amazonの社員が増え、アップルが進出してきて、今やシリコンバレーを凌ぐ勢いでIT企業が増えている。

当然のことながら物価は高騰。
家賃は値上がりし、アパート代が払えず、テント暮らしをしながら通勤している人間も少なくない。
ラーメンごときが1700円だ。

反トランプ・デモを心情的には応援しているが、トランプを支持する側のやり場のない怒りもよくわかる。

「どうすりゃいいのさ このわたし 夢は夜ひらく」

ということで、恋人同士でトランプについて語り合うのは危険だ。
「トランプのTwitter」は無視するに限る。

SNSの世界では、付き合いの薄い人間と交流しながら、古くからの友人を失うことが大いにある。
自戒を込めて言っちゃうけどね。



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