ずっとモヤモヤが晴れない。
どうにもこうにも、このミスマッチが腑に落ちない。
ボブ・ディランとノーベル賞だ。
ボブ・ディランのことはよ〜く知っている。
もう40年以上のつきあいだ。
1980年、初めてニューヨークへ行った時、まっさきに訪ねた場所がグリニッジ・ヴィレッジだ。
「ハイ、ボブ。風に吹かれて来ちまったよ」
ノーベル賞がどれほどのものか。
佐藤栄作が平和賞を受賞して以来、この賞は笑えないジョークと認識している。
だから、どこの誰が受賞しようが「それで?」なのだ。
なんとか褒章とか、なんちゃら栄誉賞、なんちって遺産とか、
今さら言うことでもないが、所詮、賞というのは、
頼みもしないのに勝手に上から目線で押し付けてくるものだ。
今さら言うことでもないが、所詮、賞というのは、
頼みもしないのに勝手に上から目線で押し付けてくるものだ。
1990年のストックホルムでは、ノーベル賞の受賞式会場でランチをした。
確か市庁舎の下にあるレストランだ。
古めかしくて重厚、かなり大げさな雰囲気だったがその日のメニューは忘れた。
ストックホルム自体は実にいい気分にさせてくれる街で、
湖畔のそぞろ歩きは失恋には最高のリハビリになる。
湖畔のそぞろ歩きは失恋には最高のリハビリになる。
この話は別の機会にする。
スウェーデン王室がどうしてボブ・ディランに目をつけたのか解せない。
ずいぶんと大それたことを考えたものだ。
ボブ・ディランに賞を授けようなどと。
誰もが尻尾を振る、とまでは言わないが、ありがたがるとは思っているのだろう。
誰もが尻尾を振る、とまでは言わないが、ありがたがるとは思っているのだろう。
村上春樹のほんの一部のタニマチが心待ちしている。
要するに上から目線と上目目線がリンクしないと成り立たないのだが、
ノーベル賞関係者はボブ・ディランのことを知らないようだ。
ノーベル賞関係者はボブ・ディランのことを知らないようだ。
ABAのことは知っていても。
ボブ・ディランはノーベル賞、もらわんだろ。
「なんだそれ?」ってなもんだ。
言っとくが、だからボブ・ディランなのだよ。
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