「なにかやるかも」という野球

負けてしまいましたね。
残念でした～。

ま～いろいろと敗因はあるでしょうが、
いちばんわかりやすいのが8回の攻撃中に出たプレーでしたね。
内川選手が塁を離れてタッチアウトになり、アウトを献上してしまったやつ。

草野球でもたまに見かけますよ、笑っちゃうしかないプレー。

サインが出てもいないのに走り出し、
「あれ？　なんでオマエそこにいるの？」なんて、
前の走者に文句を言う、とてもお茶目なプレー。

ボクは過去に３回、この例を見てます
でもすべて、おまぬけな個人プレー。

緒方コーチが、わざわざ２塁ベース上の井端選手のもとへ行き、
耳打ちしているシーンがテレビ画面に映りました。

これはきっと、プエルトリコに対しての牽制で、
「なにかやるかも」
と警戒させるためのフェイクだろうと思いました。
ボクとしては、この状況でのサインは100％なし。
絶対に動いてはいけないと思ってましたから。

ところがですよ、明智くん。
動いてしまいました。

「なにかやるかも」に、まんまとひっかかったのは、
プエルトリコ選手ではなく日本選手でした。

台湾戦での成功体験が利いてましたね。
ストップウォッチで計った捕手の送球タイムからも
「行ける！」
ベンチはそう思っていたそうです。

本塁打を連発し、10点も16点もとった豪快な野球。
そんな勝ち方しても「あれはボクたちの野球じゃない」と思ってしまう。
三冠王が打席に立っても、その打力を信じ切ることができない。

糸井選手の送りバント以来、嫌な予感はしてましたが、
大事なところでまんまとやってしまいました「なにかやるかも」野球。

好きなんですよね、策を弄するのが、きっと。
豪快な上手投げより虚をついた小股すくい・・・。

フーッ、このメンタリティ、どうしましょ