センターでノックを受けているさなか、後方からブーンという音がかすかに聞こえてきた。
振り向かずともわかる、糸が張られる懐かしい音。
凧揚げだ。
揚がり切らない凧を引っぱって子供が走っていた。
今日は午前と午後で、2チームの練習に参加。
午前中は八潮市大原公園。10人あまりのV-REVOメンバーに混ざり、宮倉監督の熱血指導のもと、厳しくしごかれた。
午後はドミニカデビルレイズ5選手と合流。
手違いから手配していたグランドが使えず、急きょ、荒川沿いに空き地を探すことに・・・。
秋ケ瀬橋近くに殺風景ながらグランドらしき空間を見つけた。
こっそり入り込んでキャッチボールを開始。
冷たい風が吹いていた。
凧揚げをしている親子を眺めていたら、突然目の前に3年前に死んだ父親が姿を現した。
ボクは父親に向かってボールを投げた。
父親がボクにたずねた。
「ここは天国かい?」
「アイオワ、いや、アラカワさ」
「まるで天国のようだな」
「天国って本当にあるのかい?」
「ああ、夢の叶う場所さ」
「それなら、ここも天国かもしれないね」
なんちって!
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